天をも味方につけた勝負強さ | Pride of football...

天をも味方につけた勝負強さ

UEFAチャンピオンズリーグ.

そのシーズンのクラブ世界一をきめる大会といっても過言ではないこの大会の決勝トーナメントの火蓋が切っておとされた.

 

インテル 2-2 バレンシア

セリエAを独走するインテルと,リーガで調子を上げてきているバレンシアと言うbest16きっての好カードとなった.

我らがインテルは,ここ数年はチャンピオンズリーグでの対戦は恒例となったバレンシアとの対戦だったが,2失点を喫しての引き分けで試合を終えた.

結果から見ると第二戦をホームで戦える上に,アウェーゴールを2点も奪った形となったバレンシアが有利になった事はまちがいないだろう.

試合内容はマテラッツィの「運がなかった」の一言に尽きる.

前半はインテルが圧倒的にゲームを支配し,バレンシアに付け入る隙をあたえない.

まさに「攻撃は最大の防御」の状態であった.

特に中盤の4人の構成はすばらしく,それに加えサイドバックの積極的な攻撃参加でバレンシアを圧倒していた.

それでもイブラヒモビッチのシュートがポストをたたくなど,前半は内容のわりには,1点どまりで折り返すこととなった.

後半にはいると,インテルの運動量が落ちた事もあり,バレンシアが息を吹き返してくる.

それでもインテルの守備陣は集中力をかくことはなかったが,ビジャのスーパーゴールによりバレンシアは同点に追いつくことに成功した.

その後見事なパスワークからマイコンの1点を加えリードを奪ったインテルだが,天はバレンシアに味方をしているようだった.

後半終了間際,CKからのこぼれ球をバレンシアのシウバがスーパーボレー.

ボールは美しい軌道を描きインテルゴールに吸い込まれた.

試合を圧倒したのはインテルだったが,いい結果を得られたのはバレンシアであったことはたしかであり,バレンシアはここ一番での勝負強さをアウェーの地で見せ付けた.

それでも試合を支配されたインテルを相手に第二戦をホームでどう戦うかが鍵となりそうだ.

対するインテルも引き分けでは厳しくなった今,第二戦は勝利しかないと言っていいだろう.

第二戦が行われるバレンシアの地で,より魅力的な試合が展開されることが期待できそうだ.

 
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