流経柏、王者の貫禄見せる。
高校サッカー準決勝,「流通経済大柏 vs 津工業」
結果は我らが流経柏が6対0の大差で勝利を収める事となった.
残念だったのは津工業が気持ちで折れてしまった事.
それに対して津工業のカウンターにも集中力を切らさず無失点で乗り切ったディフェンス陣は,大量得点を奪った攻撃陣よりも大きな収穫だろう
前半とくに序盤はお互いのいいところを出し熱戦が繰り広げられていた
この均衡を破ったのが流経柏のエース大前.
この試合4得点を挙げる事になる小さな大エースが,すばらしい個人技から完璧なシュートでネットを揺らした.
その後流れは少しずつ流経柏へ.
ここまでチームに勝利をもたらしてきた自慢の攻撃陣は流経柏の前に鳴りを潜め,県予選から問題があったと見られる津工業の守備は,完成された戦術による,機能美さえ感じさせるパスワークに崩壊した.
流経柏のプレスは,ここまで複数得点を記録してきた津工業の攻撃陣を,無失点に抑えたどころか,決定的なチャンスすら作らせなかった.
これが流れを完全に引き寄せただろう.
チームとしての力の差は点差ほどはなかったと思う.
それでも3点目を奪われてからは,津工業は本来の姿を失ってしまっていた.
ラフプレーも増え,パスワークが自慢のチームのはずが,個人技に走ってしまっていたのは非常に残念だ.
対する流経柏は王者の貫禄を見せた.
前半はいい試合をしていたものの,試合巧者と印象を与え,後半は大前の爆発もあり,一気に攻め立て試合を決めた.
常に精神的に優位に立ち,これまで見られた決定力の低さも見られなかった.
この洗練された戦いを決勝でも披露できれば優勝も難しくないだろう.